【東京都中央区】騒音・うるさい地域独自分析ランキング、1位の地域は住宅の19%が騒音基準値超え。住みやすい静かな地域はどこ?

都道府県や各自治体が公表している公的データ、実際に測定した騒音レベルデータをもとに、騒音リスクのある地域、逆に騒音がなく静かな地域を当社独自に分析しました。音環境・騒音は生活の質に大きな影響を与えます。マンションや戸建てに限らず、住まい探しの際の音環境(騒音リスク)を評価する参考にしてください。

①【東京都中央区版】の騒音リスクランキング(道路騒音)分析結果

■分析結果の要約

・最も騒音基準値を超える割合が大きかった地域は中央区日本橋本町〜銀座8丁目(新橋駅・汐留駅周辺・日本橋芝浦大森線)で、約19%の付近住居において基準値を超えている。評価対象住居数も1,017戸と多く、影響範囲が広い点でも区内最大のリスク地点となっている。

・次いで新富2丁目〜築地4丁目(築地駅・東銀座駅周辺・高速都心環状線)で18%、明石町〜佃3丁目(月島駅周辺・特例都道473号)で17%、晴海2丁目(勝どき駅周辺・晴海通り304号線)で17%と、複数地点で15%超の超過率が記録されている。これらは高速道路や主要幹線道路に近接したウォーターフロントエリアに集中しており、再開発で住宅供給が進むエリアだけに騒音リスクの把握が特に重要だ。

・国道6号沿いの日本橋馬喰町〜日本橋本町エリア(馬喰町駅・馬喰横山駅周辺)でも10%の超過率が確認されており、評価対象住居数1,563戸と多く、影響を受ける住民規模は区内で最大級となっている。

【騒音が少ない静かな地域】

・一方、勝どき駅周辺(特別区道中月第801号・802号線)、月島駅周辺(特例都道463号・中央大橋通り)、築地・新富町駅周辺(特別区道中京第412号線・特例都道473号)、東日本橋(清杉通り)など17地点で基準超過率が0%であり、道路騒音の観点からは静かな住環境といえる。

・中央区全体として、最大超過率は19%にとどまっており、極端に高い超過率の地点は見られない。静穏地域は区画道路や交通量の限られる特別区道・特例都道沿いに多く分布している。住まい選びにあたっては、日本橋芝浦大森線・高速都心環状線・国道6号といった主要幹線や高速道路の近接を確認することが、騒音リスクを避けるうえで重要となる。

【基準値について】

今回の分析で用いた基準は、幹線道路近接の特例基準(昼間70dB以下・夜間65dB以下)。70dBは「掃除機の音」「電話の呼び出し音」に相当し、一般的に「かなりうるさい」とされるレベルである。

■【東京都中央区版】騒音リスク地域ランキング

NO開始点住所終了点住所道路名/路線名昼間・夜間いずれかで騒音基準超過率評価対象
住居等
戸数
1中央区日本橋本町1丁目9中央区銀座8丁目13新橋駅 / 汐留駅主要都道316号(日本橋芝浦大森線)(2)19%1017
2中央区新富2丁目1中央区築地4丁目1築地駅 / 東銀座駅高速都心環状線(1)18%342
3中央区明石町6中央区佃3丁目12月島駅特例都道473号17%1662
4中央区晴海2丁目5中央区晴海2丁目6勝どき駅主要都道304号(日比谷豊洲埠頭東雲町線)(2)17%258
5中央区日本橋箱崎町41中央区日本橋箱崎町36水天宮前駅特例都道475号(永代葛西橋線)14%983
6中央区日本橋本町4丁目9中央区日本橋馬喰町1丁目13馬喰町駅 / 馬喰横山駅一般国道6号10%1563
7中央区日本橋箱崎町42中央区日本橋箱崎町42水天宮前駅高速6号向島線4%193
8中央区日本橋馬喰町1丁目8中央区東日本橋3丁目7東日本橋駅 / 馬喰横山駅特別区道中日第2号線3%1081
9中央区銀座4丁目1中央区築地6丁目16築地駅 / 築地市場駅主要都道304号(日比谷豊洲埠頭東雲町線)(1)2%1311
10中央区築地4丁目1中央区築地5丁目5築地市場駅高速都心環状線(1)2%56
11中央区佃3丁目1中央区勝どき2丁目9勝どき駅特例都道463号(上野月島線)2%5183
12中央区晴海1丁目8中央区晴海1丁目3月島駅 / 勝どき駅主要都道304号(晴海通り)2%1342
13中央区日本橋小網町1中央区日本橋箱崎町22水天宮前駅高速6号向島線1%803
14中央区日本橋馬喰町2丁目3中央区日本橋馬喰町2丁目1馬喰町駅 / 浅草橋駅主要都道302号(新宿両国線)1%409
15中央区銀座8丁目21中央区日本橋茅場町2丁目9茅場町駅 / 八丁堀駅主要都道50号(東京市川線)1%2729
16中央区銀座7丁目14中央区築地5丁目1築地市場駅特別区道中京第407号線0%565
17中央区新川2丁目17中央区佃2丁目2月島駅特例都道463号(中央大橋通り)0%4263
18中央区日本橋室町4丁目4中央区日本橋本町4丁目4新日本橋駅 / 三越前駅一般国道17号(中山道)0%0
19中央区明石町9中央区明石町3築地駅 / 新富町駅特別区道中京第412号線0%727
20中央区八重洲1丁目3中央区銀座8丁目4新橋駅 / 内幸町駅特例都道405号0%13
21中央区入船3丁目2中央区明石町6築地駅 / 新富町駅特例都道473号0%1369
22中央区日本橋本石町4丁目2中央区八重洲1丁目2東京駅 / 日本橋駅特例都道405号0%4
23中央区日本橋本石町4丁目1中央区日本橋室町4丁目3新日本橋駅 / 神田駅特例都道407号(丸の内室町線)0%5
24中央区日本橋馬喰町2丁目1中央区日本橋馬喰町2丁目7浅草橋駅 / 馬喰町駅一般国道6号0%83
25中央区日本橋室町中央区日本橋本町3丁目4三越前駅 / 新日本橋駅一般国道4号(1)0%45
26中央区日本橋2丁目7中央区銀座8丁目9新橋駅 / 銀座駅一般国道15号0%80
27中央区東日本橋2丁目16中央区東日本橋1丁目1東日本橋駅 / 馬喰横山駅特別区道中日第3号線(清杉通り)0%1098
28中央区築地6丁目19中央区勝どき1丁目7勝どき駅主要都道304号(日比谷豊洲埠頭東雲町線)(1)0%1794
29中央区晴海3丁目16中央区晴海3丁目2勝どき駅特別区道中月第802号線0%12
30中央区勝どき6丁目7中央区勝どき2丁目10勝どき駅特別区道中月第801号線0%3010
31中央区勝どき2丁目9中央区晴海1丁目8勝どき駅 / 月島駅主要都道304号(晴海通り)0%1588
32中央区銀座1丁目3中央区銀座8丁目13新橋駅 / 汐留駅東京高速道路(1)0%5

■分析方法、情報源

※自動車騒音常時監視2024をもとに分析。

②騒音の体感目安や基準値

騒音レベルはデシベル(db)という単位で示されます。それぞれの騒音レベルの体感値や、基準値は下記の通りです。

■騒音レベルと体感目安の対応

騒音レベル(dB)体感レベル具体例
20 dB非常に静か木の葉のふれあう音
30 dB静かな住宅地深夜の郊外
40 dB静かな室内図書館
50 dB普通の静けさ静かな事務所
60 dBややうるさい普通の会話
65 dB生活騒音レベル幹線道路沿い住宅
70 dBかなりうるさい交通量の多い道路
75 dB強い騒音幹線道路の歩道
80 dB非常にうるさい電車通過時
90 dB耳が疲れる工場・大型車
100 dB長時間は危険電車ガード下
110 dB短時間でも危険クラクション
120 dB痛みを感じるジェット機近距離

■環境基準

環境基準は、地域の類型及び時間の区分ごとに次表の基準値の欄に掲げるとおりとし、各類型を当てはめる地域は、都道府県知事(市の区域内の地域については、市長。)が指定する。

地域の類型基準値
昼間夜間
AA50デシベル以下40デシベル以下
A及びB55デシベル以下45デシベル以下
60デシベル以下50デシベル以下

ただし、次表に掲げる地域に該当する地域(以下「道路に面する地域」という。)については、上表によらず次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。

地域の区分基準値
昼間夜間
A地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域60デシベル以下55デシベル以下
B地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域及び
C地域のうち車線を有する道路に面する地域
65デシベル以下60デシベル以下

備考 車線とは、1縦列の自動車が安全かつ円滑に走行するために必要な一定の幅員を有する帯状の車道部分をいう。この場合において、幹線交通を担う道路に近接する空間については、上表にかかわらず、特例として次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。

基準値
昼間夜間
70デシベル以下65デシベル以下
備考
個別の住居等において騒音の影響を受けやすい面の窓を主として閉めた生活が営まれていると認められるときは、屋内へ透過する騒音に係る基準(昼間にあっては45デシベル以下、夜間にあっては40デシベル以下)によることができる。

※出典:東京都環境局

③ 表に記載の騒音基準超過率が高い=その地域の住居がすべてうるさいわけではない

道路交通騒音の測定データは、地域の騒音環境を把握するうえで非常に参考になる情報です。しかし、表に掲載されている騒音レベルが高いからといって、その地域にあるすべての住居が必ずしも「うるさい」わけではありません。実際の住環境の騒音は、多くの要因によって大きく変化します。

日々騒音は変化する

道路交通騒音は常に一定ではありません。時間帯や曜日、交通量、天候などによって大きく変動します。例えば、

  • 通勤時間帯は交通量が増えるため騒音が大きくなる
  • 夜間は交通量が減り比較的静かになる
  • 雨の日は路面とタイヤの摩擦音が大きくなる

など、同じ場所でも騒音環境は日々変化しています。今回示した測定データはあくまでのその測定期間のデータである点に留意が必要です。

騒音発生源から離れれば騒音値は下がる

騒音は、発生源から距離が離れるほど減衰します。例えば幹線道路の場合でも、

  • 道路沿いの建物
  • 一本奥に入った住宅
  • さらに奥の住宅地

では、体感できる騒音レベルが大きく異なることがあります。また、

  • 建物が遮音壁のような役割を果たす
  • 高低差がある
  • 周囲に別の建物がある

といった要素でも騒音は変化します。

同じ住所のマンションでも階数や窓の向きで大きく変わる

同じマンションでも、住戸によって騒音環境は大きく異なります。例えば次のような違いがあります。

窓の向き

  • 道路側の住戸 → 騒音が入りやすい
  • 中庭側の住戸 → 比較的静かなケースが多い

階数

  • 低層階 → 車両音が聞こえやすい
  • 高層階 → 交通音が遠くまで届くケースもある

このように、同じマンションでも住戸ごとに騒音環境は大きく異なります。

同じ部屋でも建物構造やサッシ性能で騒音は変わる

室内で聞こえる騒音は、建物の性能によっても大きく変化します。例えば次のような要素があります。

建物構造

  • 鉄筋コンクリート造
  • 鉄骨造
  • 木造

窓サッシ

  • 単板ガラス
  • ペアガラス
  • 防音サッシ

特に窓は騒音の侵入経路になりやすいため、サッシ性能によって体感騒音が大きく変わることがあります。

騒音問題は道路騒音だけではない

住まいの騒音問題は、道路交通騒音だけに限りません。例えば次のような騒音源もあります。

  • 上階からの生活音
  • 隣室からの音
  • 鉄道騒音
  • 航空機騒音
  • 商業施設や店舗の音
  • 工場・事業所の音

つまり、道路騒音のデータだけでは住まいの騒音環境を完全に判断することはできません。このように本記事でお示しした騒音はあくまでのその地域の騒音の一側面を表しているに過ぎないということです。


④ 騒音は個別性が高い問題だから、個別の住居での調査が有効

住まいの騒音問題の大きな特徴は、個別性が非常に高いことです。同じ地域でも

  • 建物
  • 住戸
  • 階数
  • 窓の向き

などによって、騒音環境は大きく変わります。そのため、騒音リスクを正確に把握するには「その住戸で実際に調査・評価すること」が最も確実です。このような課題・ニーズにこたえるため、当社では住まいの騒音リスク診断サービスを提供しています。


⑤ 住まいの騒音リスク評価なら当社にお任せください。無料でリスク評価いたします。

当社では、住まいの騒音リスクを重視した不動産選びをサポートしています。

一般的な不動産情報では、

  • 価格
  • 駅距離
  • 築年数

などが中心ですが、「騒音環境」については十分に説明されないケースも少なくありません。

しかし実際には、騒音は住み心地を大きく左右する重要な要素です。当社では、騒音の専門家として、様々な観点から住まいの騒音リスクを評価するサービスを提供しています。

当社の騒音リスク評価の方法については>>こちらのページで説明しています(マンションの騒音リスクの調査方法

「静かな住環境の住まいを探したい」
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という方は、お気軽にご相談ください。住まい選びで後悔しないために、
しずか不動産が騒音リスクの確認をサポートします。

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