【東京都豊島区版】騒音・うるさい地域独自分析ランキング、1位の地域は住宅の38%が騒音基準値超え、騒音基準値超え。住みやすい静かな地域はどこ?

都道府県や各自治体が公表している公的データ、実際に測定した騒音レベルデータをもとに、騒音リスクのある地域、逆に騒音がなく静かな地域を当社独自に分析しました。音環境・騒音は生活の質に大きな影響を与えます。マンションや戸建てに限らず、住まい探しの際の音環境(騒音リスク)を評価する参考にしてください。

①【東京都豊島区版】の騒音リスクランキング(道路騒音)分析結果

■分析結果の要約

【騒音が多い地域】

・最も騒音基準値を超える割合が大きかった地域は豊島区西池袋5丁目〜高松1丁目(要町駅周辺・環状6号線)で、約38%の付近住居において基準値を超えている。同じ環状6号線沿いでは南長崎1丁目〜西池袋5丁目(要町駅周辺)でも14%の超過率が記録されており、評価対象住居数は4,042戸と区内最大規模となっている。環状6号線(山手通り)が豊島区の騒音リスクを最も広範囲にわたって押し上げている路線といえる。

・次いで、国道254号沿いの東池袋1丁目〜池袋1丁目(池袋駅周辺)で33%、国道17号沿いの西巣鴨3丁目(西巣鴨駅周辺)で21%、国道122号沿いの西巣鴨3丁目〜4丁目(西巣鴨駅周辺)で19%の超過率が記録されている。国道17号については巣鴨1丁目〜巣鴨3丁目(巣鴨駅周辺)で3%、西巣鴨3丁目〜4丁目区間(西巣鴨駅周辺)で5%、庚申塚停留場周辺で8%と複数区間で超過が確認されており、国道17号(中山道)も環状6号線に並ぶ主要騒音源となっている。要町エリアでは池袋谷原線(13%・6%)・鮫洲大山線(10%)でも中程度の超過率が続いており、豊島区は複数の幹線道路が同時多発的に騒音リスクを生んでいる点が特徴的だ。

【騒音が少ない静かな地域】

・一方、北大塚〜上池袋(小石川西巣鴨線)、東池袋5丁目〜東池袋3丁目(国道254号)、北大塚2丁目(小石川西巣鴨線)、南大塚2〜3丁目(小石川西巣鴨線・区道)、巣鴨4丁目〜西巣鴨3丁目・巣鴨3丁目(国道17号の一部区間)など7地点で基準超過率が0%であり、道路騒音の観点からは静かな住環境といえる。

・特に注目すべき点として、同じ「国道17号沿い」でも西巣鴨3丁目(21%・5%)や庚申塚周辺(8%)では高い超過率が記録されている一方、巣鴨4丁目〜西巣鴨3丁目(NO.20)や巣鴨3丁目(NO.21)では0%となっており、同じ路線でも区間・位置によって騒音環境が大きく異なることを示している。同様に国道254号も東池袋1丁目〜池袋1丁目区間(NO.2)では33%であるのに対し、東池袋5丁目〜東池袋3丁目区間(NO.16)は0%と、区間選択の重要性が際立っている。住まい選びにあたっては、環状6号線(山手通り)および国道17号・国道254号の交通量の多い区間への近接を避けることが、静かな住環境の確保に直結する。

【基準値について】

今回の分析で用いた基準は、幹線道路近接の特例基準(昼間70dB以下・夜間65dB以下)。70dBは「掃除機の音」「電話の呼び出し音」に相当し、一般的に「かなりうるさい」とされるレベルである。

■【東京都豊島区版】騒音リスク地域ランキング

NO開始点住所終了点住所最寄り駅路線名道路名/路線名昼間・夜間いずれかで騒音基準超過率評価対象
住居等
戸数
1豊島区西池袋5丁目25豊島区高松1丁目11要町駅東京メトロ有楽町線・副都心線環状6号線38%1272
2豊島区東池袋1丁目47豊島区池袋1丁目13池袋駅JR山手線一般国道254号(2)33%664
3豊島区西巣鴨3丁目27豊島区西巣鴨3丁目27西巣鴨駅都営三田線一般国道17号21%19
4豊島区西巣鴨3丁目25豊島区西巣鴨4丁目15西巣鴨駅都営三田線一般国道122号19%120
5豊島区南長崎1丁目1豊島区西池袋5丁目25要町駅東京メトロ有楽町線・副都心線環状6号線14%4042
6豊島区要町3丁目10豊島区要町3丁目26千川駅東京メトロ有楽町線・副都心線池袋谷原線13%426
7豊島区要町3丁目26豊島区要町3丁目58小竹向原駅東京メトロ有楽町線・副都心線鮫洲大山線10%163
8豊島区巣鴨3丁目39豊島区巣鴨4丁目31庚申塚停留場都電荒川線一般国道17号8%751
9豊島区要町3丁目26豊島区要町3丁目29千川駅東京メトロ有楽町線・副都心線池袋谷原線6%151
10豊島区東池袋2丁目61豊島区西巣鴨3丁目27西巣鴨駅都営三田線芝新宿王子線5%3766
11豊島区西巣鴨3丁目4豊島区西巣鴨3丁目25西巣鴨駅都営三田線一般国道17号5%1010
12豊島区巣鴨1丁目21豊島区巣鴨3丁目32巣鴨駅JR山手線一般国道17号3%1222
13豊島区千早4丁目17豊島区要町3丁目26千川駅東京メトロ有楽町線・副都心線鮫洲大山線2%529
14豊島区西池袋5丁目25豊島区要町3丁目10千川駅東京メトロ有楽町線・副都心線池袋谷原線1%1839
15豊島区北大塚2丁目21豊島区上池袋1丁目39北池袋駅東武東上線小石川西巣鴨線0%1484
16豊島区東池袋5丁目52豊島区東池袋3丁目7池袋駅JR山手線一般国道254号0%4860
17豊島区北大塚2丁目26豊島区北大塚2丁目21大塚駅JR山手線小石川西巣鴨線0%1471
18豊島区南大塚3丁目11豊島区南大塚3丁目33大塚駅JR山手線区道31-1180号0%493
19豊島区南大塚2丁目1豊島区南大塚2丁目45大塚駅JR山手線小石川西巣鴨線0%2417
20豊島区巣鴨4丁目31豊島区西巣鴨3丁目4西巣鴨駅都営三田線一般国道17号0%936
21豊島区巣鴨3丁目32豊島区巣鴨3丁目39巣鴨駅JR山手線一般国道17号0%537

■分析方法、情報源

※自動車騒音常時監視2024をもとに分析。

②騒音の体感目安や基準値

騒音レベルはデシベル(db)という単位で示されます。それぞれの騒音レベルの体感値や、基準値は下記の通りです。

■騒音レベルと体感目安の対応

騒音レベル(dB)体感レベル具体例
20 dB非常に静か木の葉のふれあう音
30 dB静かな住宅地深夜の郊外
40 dB静かな室内図書館
50 dB普通の静けさ静かな事務所
60 dBややうるさい普通の会話
65 dB生活騒音レベル幹線道路沿い住宅
70 dBかなりうるさい交通量の多い道路
75 dB強い騒音幹線道路の歩道
80 dB非常にうるさい電車通過時
90 dB耳が疲れる工場・大型車
100 dB長時間は危険電車ガード下
110 dB短時間でも危険クラクション
120 dB痛みを感じるジェット機近距離

■環境基準

環境基準は、地域の類型及び時間の区分ごとに次表の基準値の欄に掲げるとおりとし、各類型を当てはめる地域は、都道府県知事(市の区域内の地域については、市長。)が指定する。

地域の類型基準値
昼間夜間
AA50デシベル以下40デシベル以下
A及びB55デシベル以下45デシベル以下
60デシベル以下50デシベル以下

ただし、次表に掲げる地域に該当する地域(以下「道路に面する地域」という。)については、上表によらず次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。

地域の区分基準値
昼間夜間
A地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域60デシベル以下55デシベル以下
B地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域及び
C地域のうち車線を有する道路に面する地域
65デシベル以下60デシベル以下

備考 車線とは、1縦列の自動車が安全かつ円滑に走行するために必要な一定の幅員を有する帯状の車道部分をいう。この場合において、幹線交通を担う道路に近接する空間については、上表にかかわらず、特例として次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。

基準値
昼間夜間
70デシベル以下65デシベル以下
備考
個別の住居等において騒音の影響を受けやすい面の窓を主として閉めた生活が営まれていると認められるときは、屋内へ透過する騒音に係る基準(昼間にあっては45デシベル以下、夜間にあっては40デシベル以下)によることができる。

※出典:東京都環境局

③ 表に記載の騒音基準超過率が高い=その地域の住居がすべてうるさいわけではない

道路交通騒音の測定データは、地域の騒音環境を把握するうえで非常に参考になる情報です。しかし、表に掲載されている騒音レベルが高いからといって、その地域にあるすべての住居が必ずしも「うるさい」わけではありません。実際の住環境の騒音は、多くの要因によって大きく変化します。

日々騒音は変化する

道路交通騒音は常に一定ではありません。時間帯や曜日、交通量、天候などによって大きく変動します。例えば、

  • 通勤時間帯は交通量が増えるため騒音が大きくなる
  • 夜間は交通量が減り比較的静かになる
  • 雨の日は路面とタイヤの摩擦音が大きくなる

など、同じ場所でも騒音環境は日々変化しています。今回示した測定データはあくまでのその測定期間のデータである点に留意が必要です。

騒音発生源から離れれば騒音値は下がる

騒音は、発生源から距離が離れるほど減衰します。例えば幹線道路の場合でも、

  • 道路沿いの建物
  • 一本奥に入った住宅
  • さらに奥の住宅地

では、体感できる騒音レベルが大きく異なることがあります。また、

  • 建物が遮音壁のような役割を果たす
  • 高低差がある
  • 周囲に別の建物がある

といった要素でも騒音は変化します。

同じ住所のマンションでも階数や窓の向きで大きく変わる

同じマンションでも、住戸によって騒音環境は大きく異なります。例えば次のような違いがあります。

窓の向き

  • 道路側の住戸 → 騒音が入りやすい
  • 中庭側の住戸 → 比較的静かなケースが多い

階数

  • 低層階 → 車両音が聞こえやすい
  • 高層階 → 交通音が遠くまで届くケースもある

このように、同じマンションでも住戸ごとに騒音環境は大きく異なります。

同じ部屋でも建物構造やサッシ性能で騒音は変わる

室内で聞こえる騒音は、建物の性能によっても大きく変化します。例えば次のような要素があります。

建物構造

  • 鉄筋コンクリート造
  • 鉄骨造
  • 木造

窓サッシ

  • 単板ガラス
  • ペアガラス
  • 防音サッシ

特に窓は騒音の侵入経路になりやすいため、サッシ性能によって体感騒音が大きく変わることがあります。

騒音問題は道路騒音だけではない

住まいの騒音問題は、道路交通騒音だけに限りません。例えば次のような騒音源もあります。

  • 上階からの生活音
  • 隣室からの音
  • 鉄道騒音
  • 航空機騒音
  • 商業施設や店舗の音
  • 工場・事業所の音

つまり、道路騒音のデータだけでは住まいの騒音環境を完全に判断することはできません。このように本記事でお示しした騒音はあくまでのその地域の騒音の一側面を表しているに過ぎないということです。


④ 騒音は個別性が高い問題だから、個別の住居での調査が有効

住まいの騒音問題の大きな特徴は、個別性が非常に高いことです。同じ地域でも

  • 建物
  • 住戸
  • 階数
  • 窓の向き

などによって、騒音環境は大きく変わります。そのため、騒音リスクを正確に把握するには「その住戸で実際に調査・評価すること」が最も確実です。このような課題・ニーズにこたえるため、当社では住まいの騒音リスク診断サービスを提供しています。


⑤ 住まいの騒音リスク評価なら当社にお任せください。無料でリスク評価いたします。

当社では、住まいの騒音リスクを重視した不動産選びをサポートしています。

一般的な不動産情報では、

  • 価格
  • 駅距離
  • 築年数

などが中心ですが、「騒音環境」については十分に説明されないケースも少なくありません。

しかし実際には、騒音は住み心地を大きく左右する重要な要素です。当社では、騒音の専門家として、様々な観点から住まいの騒音リスクを評価するサービスを提供しています。

当社の騒音リスク評価の方法については>>こちらのページで説明しています(マンションの騒音リスクの調査方法

「静かな住環境の住まいを探したい」
「購入前に騒音リスクを確認したい」

という方は、お気軽にご相談ください。住まい選びで後悔しないために、
しずか不動産が騒音リスクの確認をサポートします。

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