【東京都江東区】騒音・うるさい地域独自分析ランキング、1位の地域は住宅の68%が騒音基準値超え。住みやすい静かな地域はどこ?

都道府県や各自治体が公表している公的データ、実際に測定した騒音レベルデータをもとに、騒音リスクのある地域、逆に騒音がなく静かな地域を当社独自に分析しました。音環境・騒音は生活の質に大きな影響を与えます。マンションや戸建てに限らず、住まい探しの際の音環境(騒音リスク)を評価する参考にしてください。

①【東京都江東区版】の騒音リスクランキング(道路騒音)分析結果

■分析結果の要約

【騒音が多い地域】

・最も騒音基準値を超える割合が大きかった地域は江東区豊洲6丁目〜有明2丁目(有明テニスの森駅周辺・晴海通り)で、付近住居の約63%において基準値を超えている。ゆりかもめの高架と晴海通りが重なるエリアで、高架鉄道騒音と幹線道路騒音が複合的に影響していると考えられる。対象戸数は277戸と他区間と比べて小規模ながら、超過率は突出して高く、湾岸エリアの中では例外的な騒音リスク区間といえる。

・次いで、亀戸1丁目〜南砂1丁目(南砂町駅周辺・明治通り)が21%と続く。対象戸数が3,567戸と区内最大規模であり、単純計算で約750戸が基準超過状態にある。明治通りは区内を南北に縦断する主要幹線で、影響を受ける住民の絶対数という観点では区内で最も深刻な区間といえる。同じ明治通りの亀戸3丁目〜亀戸1丁目区間(亀戸駅周辺)でも6%の超過が記録されており、明治通り全体が江東区の騒音リスクを広範囲にわたって押し上げている路線といえる。

・南砂4丁目〜東砂6丁目(南砂町駅周辺・葛西橋通り)では13%、東陽3丁目〜毛利1丁目(住吉駅周辺・四ツ目通り)で9%、亀戸1丁目〜亀戸9丁目(東あずま駅周辺・高速7号小松川線)で8%と、複数の幹線道路・高速道路沿いで中程度の超過率が続いている。特に高速7号小松川線沿いの亀戸エリアは対象3,865戸と大規模で、首都高の騒音が広範囲の住民に影響を与えている。上位10地点内に晴海通り・明治通り・葛西橋通り・四ツ目通り・高速7号小松川線・四ツ目通り・蔵前橋通りと複数路線が並び、江東区は区内の複数幹線道路が同時多発的に騒音リスクを生んでいる点が特徴的だ。

【騒音が少ない静かな地域】

・一方、豊洲〜有明・東雲エリア(豊洲有明線・日比谷豊洲埠頭東雲町線の一部区間)、辰巳・越中島周辺(有楽町線・りんかい線沿線)、亀戸(浅草通り・京葉道路)など9区間で超過率が0%であり、道路騒音の観点からは静かな住環境といえる。

・静穏地域に共通するのは、交通量の少ない臨海エリアの路線や、幹線道路の影響を直接受けにくい区間に面している点だ。同じ「ゆりかもめ沿線」でも1位の晴海通り区間(63%)と豊洲有明線区間(0%)では超過率が大きく異なっており、路線名や最寄り駅だけでなく、具体的にどの道路に面しているかを確認することが重要であることを示している。住まい選びにあたっては、明治通り・葛西橋通り・四ツ目通り・高速7号小松川線・晴海通り(豊洲〜有明区間)への近接を避けることが、静かな住環境の確保に直結する。

【基準値について】

今回の分析で用いた基準は、幹線道路近接の特例基準(昼間70dB以下・夜間65dB以下)。70dBは「掃除機の音」「電話の呼び出し音」に相当し、一般的に「かなりうるさい」とされるレベルである。

■【東京都江東区版】騒音リスク地域ランキング

開始点住所終了点住所最寄り駅路線名道路名/路線名昼間・夜間いずれかで騒音基準超過率評価対象
住居等
戸数
1江東区豊洲6-1江東区有明2-11有明テニスの森駅ゆりかもめ日比谷豊洲埠頭東雲町線(晴海通り)63%277
2江東区亀戸1丁目?江東区南砂1丁目?南砂町駅東京メトロ東西線王子千住南砂線(明治通り)21%3567
3江東区南砂4丁目4江東区東砂6丁目9南砂町駅東京メトロ東西線東京浦安線(葛西橋通り)13%2893
4江東区東陽3丁目27江東区毛利1丁目21住吉駅都営新宿線深川吾嬬町線(四ツ目通り)9%3473
5江東区亀戸1-1江東区亀戸9-12東あずま駅東武亀戸線高速7号小松川線8%3865
6江東区亀戸3丁目?江東区亀戸1丁目?亀戸駅JR中央・総武線王子千住南砂線(明治通り)6%1533
7江東区大島5丁目35江東区亀戸7丁目10亀戸水神駅東武亀戸線南砂町吾嬬町線(丸八通り)5%1466
8江東区亀戸3-1江東区亀戸8-25亀戸駅JR中央・総武線御徒町小岩線(蔵前橋通り)4%3364
9江東区有明2丁目3江東区東雲1丁目8辰巳駅東京メトロ有楽町線江615・616・6174%2934
10江東区亀戸7丁目10江東区亀戸亀戸駅JR中央・総武線南砂町吾嬬町線(丸八通り)3%1185
11江東区東雲1丁目9江東区辰巳1丁目8辰巳駅東京メトロ有楽町線江259・304・5303%1302
12江東区亀戸9-8江東区東砂6-10南砂町駅東京メトロ東西線新荒川堤防線(番所橋通り)1%5227
13江東区豊洲5-5江東区豊洲6-3市場前駅ゆりかもめ豊洲有明線1%848
14江東区豊洲6-5江東区有明3-3有明駅ゆりかもめ豊洲有明線0%478
15江東区豊洲2-5江東区東雲2-7東雲駅りんかい線日比谷豊洲埠頭東雲町線(晴海通り)0%2636
16江東区亀戸7丁目43江東区亀戸9丁目19東あずま駅東武亀戸線一般国道14号(京葉道路)0%2854
17江東区豊洲6-3江東区有明3-7国際展示場駅りんかい線豊洲有明線0%102
18江東区豊洲3丁目1江東区越中島3丁目5越中島駅JR京葉線江125・1700%331
19江東区東砂6丁目20江東区東砂南砂町駅東京メトロ東西線東京浦安線(清洲橋通り)0%377
20江東区東雲1丁目8江東区東雲1丁目8辰巳駅東京メトロ有楽町線江615・616・6170%388
21江東区亀戸3-35江東区亀戸3-56亀戸駅JR中央・総武線本郷亀戸線(浅草通り)0%408
22江東区塩浜2丁目5江東区豊洲3丁目3豊洲駅東京メトロ有楽町線環状3号線(三ツ目通り)(3)0%1713

■分析方法、情報源

※自動車騒音常時監視2024をもとに分析。

②騒音の体感目安や基準値

騒音レベルはデシベル(db)という単位で示されます。それぞれの騒音レベルの体感値や、基準値は下記の通りです。

■騒音レベルと体感目安の対応

騒音レベル(dB)体感レベル具体例
20 dB非常に静か木の葉のふれあう音
30 dB静かな住宅地深夜の郊外
40 dB静かな室内図書館
50 dB普通の静けさ静かな事務所
60 dBややうるさい普通の会話
65 dB生活騒音レベル幹線道路沿い住宅
70 dBかなりうるさい交通量の多い道路
75 dB強い騒音幹線道路の歩道
80 dB非常にうるさい電車通過時
90 dB耳が疲れる工場・大型車
100 dB長時間は危険電車ガード下
110 dB短時間でも危険クラクション
120 dB痛みを感じるジェット機近距離

■環境基準

環境基準は、地域の類型及び時間の区分ごとに次表の基準値の欄に掲げるとおりとし、各類型を当てはめる地域は、都道府県知事(市の区域内の地域については、市長。)が指定する。

地域の類型基準値
昼間夜間
AA50デシベル以下40デシベル以下
A及びB55デシベル以下45デシベル以下
60デシベル以下50デシベル以下

ただし、次表に掲げる地域に該当する地域(以下「道路に面する地域」という。)については、上表によらず次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。

地域の区分基準値
昼間夜間
A地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域60デシベル以下55デシベル以下
B地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域及び
C地域のうち車線を有する道路に面する地域
65デシベル以下60デシベル以下

備考 車線とは、1縦列の自動車が安全かつ円滑に走行するために必要な一定の幅員を有する帯状の車道部分をいう。この場合において、幹線交通を担う道路に近接する空間については、上表にかかわらず、特例として次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。

基準値
昼間夜間
70デシベル以下65デシベル以下
備考
個別の住居等において騒音の影響を受けやすい面の窓を主として閉めた生活が営まれていると認められるときは、屋内へ透過する騒音に係る基準(昼間にあっては45デシベル以下、夜間にあっては40デシベル以下)によることができる。

※出典:東京都環境局

③ 表に記載の騒音基準超過率が高い=その地域の住居がすべてうるさいわけではない

道路交通騒音の測定データは、地域の騒音環境を把握するうえで非常に参考になる情報です。しかし、表に掲載されている騒音レベルが高いからといって、その地域にあるすべての住居が必ずしも「うるさい」わけではありません。実際の住環境の騒音は、多くの要因によって大きく変化します。

日々騒音は変化する

道路交通騒音は常に一定ではありません。時間帯や曜日、交通量、天候などによって大きく変動します。例えば、

  • 通勤時間帯は交通量が増えるため騒音が大きくなる
  • 夜間は交通量が減り比較的静かになる
  • 雨の日は路面とタイヤの摩擦音が大きくなる

など、同じ場所でも騒音環境は日々変化しています。今回示した測定データはあくまでのその測定期間のデータである点に留意が必要です。

騒音発生源から離れれば騒音値は下がる

騒音は、発生源から距離が離れるほど減衰します。例えば幹線道路の場合でも、

  • 道路沿いの建物
  • 一本奥に入った住宅
  • さらに奥の住宅地

では、体感できる騒音レベルが大きく異なることがあります。また、

  • 建物が遮音壁のような役割を果たす
  • 高低差がある
  • 周囲に別の建物がある

といった要素でも騒音は変化します。

同じ住所のマンションでも階数や窓の向きで大きく変わる

同じマンションでも、住戸によって騒音環境は大きく異なります。例えば次のような違いがあります。

窓の向き

  • 道路側の住戸 → 騒音が入りやすい
  • 中庭側の住戸 → 比較的静かなケースが多い

階数

  • 低層階 → 車両音が聞こえやすい
  • 高層階 → 交通音が遠くまで届くケースもある

このように、同じマンションでも住戸ごとに騒音環境は大きく異なります。

同じ部屋でも建物構造やサッシ性能で騒音は変わる

室内で聞こえる騒音は、建物の性能によっても大きく変化します。例えば次のような要素があります。

建物構造

  • 鉄筋コンクリート造
  • 鉄骨造
  • 木造

窓サッシ

  • 単板ガラス
  • ペアガラス
  • 防音サッシ

特に窓は騒音の侵入経路になりやすいため、サッシ性能によって体感騒音が大きく変わることがあります。

騒音問題は道路騒音だけではない

住まいの騒音問題は、道路交通騒音だけに限りません。例えば次のような騒音源もあります。

  • 上階からの生活音
  • 隣室からの音
  • 鉄道騒音
  • 航空機騒音
  • 商業施設や店舗の音
  • 工場・事業所の音

つまり、道路騒音のデータだけでは住まいの騒音環境を完全に判断することはできません。このように本記事でお示しした騒音はあくまでのその地域の騒音の一側面を表しているに過ぎないということです。


④ 騒音は個別性が高い問題だから、個別の住居での調査が有効

住まいの騒音問題の大きな特徴は、個別性が非常に高いことです。同じ地域でも

  • 建物
  • 住戸
  • 階数
  • 窓の向き

などによって、騒音環境は大きく変わります。そのため、騒音リスクを正確に把握するには「その住戸で実際に調査・評価すること」が最も確実です。このような課題・ニーズにこたえるため、当社では住まいの騒音リスク診断サービスを提供しています。


⑤ 住まいの騒音リスク評価なら当社にお任せください。無料でリスク評価いたします。

当社では、住まいの騒音リスクを重視した不動産選びをサポートしています。

一般的な不動産情報では、

  • 価格
  • 駅距離
  • 築年数

などが中心ですが、「騒音環境」については十分に説明されないケースも少なくありません。

しかし実際には、騒音は住み心地を大きく左右する重要な要素です。当社では、騒音の専門家として、様々な観点から住まいの騒音リスクを評価するサービスを提供しています。

当社の騒音リスク評価の方法については>>こちらのページで説明しています(マンションの騒音リスクの調査方法

「静かな住環境の住まいを探したい」
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という方は、お気軽にご相談ください。住まい選びで後悔しないために、
しずか不動産が騒音リスクの確認をサポートします。

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