【東京都文京区】騒音・うるさい地域独自分析ランキング、1位の地域は住宅の34%が騒音基準値超え。住みやすい静かな地域はどこ?

都道府県や各自治体が公表している公的データ、実際に測定した騒音レベルデータをもとに、騒音リスクのある地域、逆に騒音がなく静かな地域を当社独自に分析しました。音環境・騒音は生活の質に大きな影響を与えます。マンションや戸建てに限らず、住まい探しの際の音環境(騒音リスク)を評価する参考にしてください。

①【東京都文京区】の騒音リスクランキング(道路騒音)分析結果

■分析結果の要約

【騒音が多い地域】

・最も騒音基準値を超える割合が大きかった地域は文京区音羽2丁目〜大塚6丁目(護国寺駅・新大塚駅周辺・音羽池袋線)で、約10%の付近住居において基準値を超えている。次いで同じく音羽2丁目(護国寺駅周辺・高速5号池袋線)で9%の超過率が記録されており、護国寺駅周辺の音羽エリアが区内で最も騒音リスクの高い地域となっている。

・国道17号(中山道)沿いの弥生〜本駒込エリア(駒込駅・本駒込駅・千石駅周辺)、国道254号沿いの本郷〜大塚エリア(新大塚駅・茗荷谷駅周辺)でも3%の超過率が確認されている。超過率自体は低いものの、国道254号沿いの評価対象住居数は7,626戸、国道17号沿いも4,067戸・863戸と非常に多く、影響を受ける住民数の規模という観点では区内で最大級となっている点は注意が必要だ。

【騒音が少ない静かな地域】

・一方、水道橋駅〜本郷三丁目駅周辺(千石〜本郷・白山通り)、千石駅周辺(小石川西巣鴨線)、春日駅・後楽園駅周辺(小石川西巣鴨線)、護国寺駅〜本駒込(秋葉原雑司ヶ谷線)など6地点で基準超過率が0%であり、道路騒音の観点からは静かな住環境といえる。

・文京区全体として、他区と比べて最大超過率が10%にとどまっており、区内全域で騒音リスクが相対的に低い傾向にある。静穏地域は白山通り(白山祝田田町線)や小石川西巣鴨線など交通量の限られる路線沿いに集中しており、住まい選びにあたっては護国寺駅周辺の音羽エリアおよび高速5号池袋線・音羽池袋線沿いを避けることが、より静かな住環境の確保につながる。

【基準値について】

今回の分析で用いた基準は、幹線道路近接の特例基準(昼間70dB以下・夜間65dB以下)。70dBは「掃除機の音」「電話の呼び出し音」に相当し、一般的に「かなりうるさい」とされるレベルである。

■【東京都文京区版】騒音リスク地域ランキング

NO開始点住所終了点住所最寄り駅道路名/路線名昼間・夜間いずれかで騒音基準超過率評価対象
住居等
戸数
1文京区音羽2丁目12文京区大塚6丁目37護国寺駅 / 新大塚駅音羽池袋線10%191
2文京区音羽2丁目12文京区音羽2丁目12護国寺駅高速5号池袋線9%358
3文京区弥生1丁目1文京区本駒込6丁目1駒込駅 / 本駒込駅一般国道17号3%4067
4文京区本駒込6丁目1文京区本駒込6丁目6駒込駅 / 千石駅一般国道17号3%863
5文京区本郷4丁目15文京区大塚4丁目53新大塚駅 / 茗荷谷駅一般国道254号3%7626
6文京区音羽2丁目12文京区目白台2丁目9護国寺駅 / 雑司が谷駅秋葉原雑司ヶ谷線3%1080
7文京区関口1丁目23文京区音羽2丁目12護国寺駅高速5号池袋線2%1286
8文京区音羽1丁目26文京区関口3丁目6江戸川橋駅 / 護国寺駅千代田練馬田無線(3)1%480
9文京区音羽1丁目3文京区音羽2丁目12護国寺駅音羽池袋線1%3398
10文京区小石川4丁目22文京区小石川4丁目15茗荷谷駅環状3号線(区道)1%1042
11文京区本駒込6丁目1文京区音羽2丁目10護国寺駅秋葉原雑司ヶ谷線0%4965
12文京区目白台2丁目8文京区目白台2丁目10護国寺駅 / 雑司が谷駅千代田練馬田無線(3)0%194
13文京区千石1丁目29文京区本郷1丁目3水道橋駅 / 後楽園駅 / 本郷三丁目駅白山祝田田町線(白山通り)0%6763
14文京区小石川1丁目15文京区千石3丁目5千石駅小石川西巣鴨線0%4331
15文京区小石川1丁目1文京区小石川1丁目15春日駅 / 後楽園駅小石川西巣鴨線0%1665
16文京区関口1丁目23文京区音羽1丁目3江戸川橋駅千代田練馬田無線(3)0%585

■分析方法、情報源

※自動車騒音常時監視2024をもとに分析。

②騒音の体感目安や基準値

騒音レベルはデシベル(db)という単位で示されます。それぞれの騒音レベルの体感値や、基準値は下記の通りです。

■騒音レベルと体感目安の対応

騒音レベル(dB)体感レベル具体例
20 dB非常に静か木の葉のふれあう音
30 dB静かな住宅地深夜の郊外
40 dB静かな室内図書館
50 dB普通の静けさ静かな事務所
60 dBややうるさい普通の会話
65 dB生活騒音レベル幹線道路沿い住宅
70 dBかなりうるさい交通量の多い道路
75 dB強い騒音幹線道路の歩道
80 dB非常にうるさい電車通過時
90 dB耳が疲れる工場・大型車
100 dB長時間は危険電車ガード下
110 dB短時間でも危険クラクション
120 dB痛みを感じるジェット機近距離

■環境基準

環境基準は、地域の類型及び時間の区分ごとに次表の基準値の欄に掲げるとおりとし、各類型を当てはめる地域は、都道府県知事(市の区域内の地域については、市長。)が指定する。

地域の類型基準値
昼間夜間
AA50デシベル以下40デシベル以下
A及びB55デシベル以下45デシベル以下
60デシベル以下50デシベル以下

ただし、次表に掲げる地域に該当する地域(以下「道路に面する地域」という。)については、上表によらず次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。

地域の区分基準値
昼間夜間
A地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域60デシベル以下55デシベル以下
B地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域及び
C地域のうち車線を有する道路に面する地域
65デシベル以下60デシベル以下

備考 車線とは、1縦列の自動車が安全かつ円滑に走行するために必要な一定の幅員を有する帯状の車道部分をいう。この場合において、幹線交通を担う道路に近接する空間については、上表にかかわらず、特例として次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。

基準値
昼間夜間
70デシベル以下65デシベル以下
備考
個別の住居等において騒音の影響を受けやすい面の窓を主として閉めた生活が営まれていると認められるときは、屋内へ透過する騒音に係る基準(昼間にあっては45デシベル以下、夜間にあっては40デシベル以下)によることができる。

※出典:東京都環境局

③ 表に記載の騒音基準超過率が高い=その地域の住居がすべてうるさいわけではない

道路交通騒音の測定データは、地域の騒音環境を把握するうえで非常に参考になる情報です。しかし、表に掲載されている騒音レベルが高いからといって、その地域にあるすべての住居が必ずしも「うるさい」わけではありません。実際の住環境の騒音は、多くの要因によって大きく変化します。

日々騒音は変化する

道路交通騒音は常に一定ではありません。時間帯や曜日、交通量、天候などによって大きく変動します。例えば、

  • 通勤時間帯は交通量が増えるため騒音が大きくなる
  • 夜間は交通量が減り比較的静かになる
  • 雨の日は路面とタイヤの摩擦音が大きくなる

など、同じ場所でも騒音環境は日々変化しています。今回示した測定データはあくまでのその測定期間のデータである点に留意が必要です。

騒音発生源から離れれば騒音値は下がる

騒音は、発生源から距離が離れるほど減衰します。例えば幹線道路の場合でも、

  • 道路沿いの建物
  • 一本奥に入った住宅
  • さらに奥の住宅地

では、体感できる騒音レベルが大きく異なることがあります。また、

  • 建物が遮音壁のような役割を果たす
  • 高低差がある
  • 周囲に別の建物がある

といった要素でも騒音は変化します。

同じ住所のマンションでも階数や窓の向きで大きく変わる

同じマンションでも、住戸によって騒音環境は大きく異なります。例えば次のような違いがあります。

窓の向き

  • 道路側の住戸 → 騒音が入りやすい
  • 中庭側の住戸 → 比較的静かなケースが多い

階数

  • 低層階 → 車両音が聞こえやすい
  • 高層階 → 交通音が遠くまで届くケースもある

このように、同じマンションでも住戸ごとに騒音環境は大きく異なります。

同じ部屋でも建物構造やサッシ性能で騒音は変わる

室内で聞こえる騒音は、建物の性能によっても大きく変化します。例えば次のような要素があります。

建物構造

  • 鉄筋コンクリート造
  • 鉄骨造
  • 木造

窓サッシ

  • 単板ガラス
  • ペアガラス
  • 防音サッシ

特に窓は騒音の侵入経路になりやすいため、サッシ性能によって体感騒音が大きく変わることがあります。

騒音問題は道路騒音だけではない

住まいの騒音問題は、道路交通騒音だけに限りません。例えば次のような騒音源もあります。

  • 上階からの生活音
  • 隣室からの音
  • 鉄道騒音
  • 航空機騒音
  • 商業施設や店舗の音
  • 工場・事業所の音

つまり、道路騒音のデータだけでは住まいの騒音環境を完全に判断することはできません。このように本記事でお示しした騒音はあくまでのその地域の騒音の一側面を表しているに過ぎないということです。


④ 騒音は個別性が高い問題だから、個別の住居での調査が有効

住まいの騒音問題の大きな特徴は、個別性が非常に高いことです。同じ地域でも

  • 建物
  • 住戸
  • 階数
  • 窓の向き

などによって、騒音環境は大きく変わります。そのため、騒音リスクを正確に把握するには「その住戸で実際に調査・評価すること」が最も確実です。このような課題・ニーズにこたえるため、当社では住まいの騒音リスク診断サービスを提供しています。


⑤ 住まいの騒音リスク評価なら当社にお任せください。無料でリスク評価いたします。

当社では、住まいの騒音リスクを重視した不動産選びをサポートしています。

一般的な不動産情報では、

  • 価格
  • 駅距離
  • 築年数

などが中心ですが、「騒音環境」については十分に説明されないケースも少なくありません。

しかし実際には、騒音は住み心地を大きく左右する重要な要素です。当社では、騒音の専門家として、様々な観点から住まいの騒音リスクを評価するサービスを提供しています。

当社の騒音リスク評価の方法については>>こちらのページで説明しています(マンションの騒音リスクの調査方法

「静かな住環境の住まいを探したい」
「購入前に騒音リスクを確認したい」

という方は、お気軽にご相談ください。住まい選びで後悔しないために、
しずか不動産が騒音リスクの確認をサポートします。

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