【東京都品川区】騒音・うるさい地域独自分析ランキング、1位の地域は住宅の34%が騒音基準値超え。住みやすい静かな地域はどこ?

都道府県や各自治体が公表している公的データ、実際に測定した騒音レベルデータをもとに、騒音リスクのある地域、逆に騒音がなく静かな地域を当社独自に分析しました。音環境・騒音は生活の質に大きな影響を与えます。マンションや戸建てに限らず、住まい探しの際の音環境(騒音リスク)を評価する参考にしてください。

①【東京都品川区】の騒音リスクランキング(道路騒音)分析結果

■分析結果の要約

【騒音が多い地域】

・最も騒音基準値を超える割合が大きかった地域は品川区東品川5丁目(天王洲アイル駅周辺・特別区道Ⅲ-40号)で、約34%の付近住居において基準値を超えている。

・国道15号(第一京浜)沿いでは、北品川〜南品川エリア(青物横丁駅・新馬場駅周辺)で16%、北品川4丁目〜2丁目(新馬場駅・北品川駅周辺)で9%と、複数地点にわたって騒音基準の超過が確認されており、この路線沿いの住居では継続的な騒音リスクへの注意が必要だ。

・環状6号線(山手通り)沿いの西五反田1〜2丁目(五反田駅周辺)でも22%の超過率が記録されている。国道1号沿い(五反田〜戸越エリア)でも5〜6%の超過が見られ、区内の主要幹線道路が広く騒音リスクの発生源となっている。

【騒音が少ない静かな地域】

・一方、品川シーサイド駅周辺(東品川2〜4丁目・特別区道31号)、天王洲アイル駅〜品川シーサイド駅周辺(東品川下丸子線・国道357号)、北品川駅周辺(日本橋芝浦大森線)、五反田駅〜大崎広小路駅周辺(環状6号線(2)の北品川4丁目側区間)など7地点で基準超過率が0%であり、道路騒音の観点からは静かな住環境といえる。

・これらの静穏地域は、交通量の少ない区道や、国道357号でも内陸側から離れた区間など、幹線道路の直接的な影響を受けにくい立地に共通点がある。品川区は全体的に分析対象地点数が16地点と少なく、区内でも測定対象となっていない道路・エリアが多い点には留意が必要だが、住まい選びにあたっては国道15号・環状6号線・国道1号といった主要幹線への近接を避けることが静かな住環境の確保につながる。

【基準値について】

今回の分析で用いた基準は、幹線道路近接の特例基準(昼間70dB以下・夜間65dB以下)。70dBは「掃除機の音」「電話の呼び出し音」に相当し、一般的に「かなりうるさい」とされるレベルである。

■【東京都品川区版】騒音リスク地域ランキング

NO開始点住所終了点住所最寄り駅道路名/路線名昼間・夜間いずれかで騒音基準超過率評価対象
住居等
戸数
1品川区東品川5丁目8品川区東品川5丁目9天王洲アイル駅特別区道Ⅲ-40号34%228
2品川区西五反田1丁目21品川区西五反田2丁目29五反田駅環状6号線(1)22%236
3品川区北品川2丁目17品川区南品川2丁目4青物横丁駅 / 新馬場駅一般国道15号16%1074
4品川区北品川4丁目7品川区北品川2丁目17新馬場駅 / 北品川駅一般国道15号9%1132
5品川区東五反田5丁目25品川区西五反田7丁目22大崎広小路駅 / 五反田駅 / 不動前駅一般国道1号6%1005
6品川区西五反田7丁目22品川区戸越1丁目7戸越駅 / 戸越銀座駅一般国道1号5%2150
7品川区東大井1丁目8品川区南品川3丁目2青物横丁駅鮫洲大山線4%564
8品川区北品川2丁目17品川区東品川1丁目32天王洲アイル駅 / 北品川駅一般国道357号2%1199
9品川区西五反田1丁目5品川区西五反田8丁目8大崎広小路駅 / 五反田駅環状6号線(2)1%1012
10品川区東品川2丁目4品川区東品川4丁目13品川シーサイド駅特別区道31号0%917
11品川区北品川4丁目7品川区西五反田1丁目5五反田駅 / 大崎広小路駅環状6号線(2)0%1708
12品川区東品川3丁目32品川区東品川3丁目28天王洲アイル駅 / 品川シーサイド駅東品川下丸子線0%1
13品川区東品川3丁目28品川区東品川3丁目23天王洲アイル駅 / 品川シーサイド駅東品川下丸子線0%422
14品川区東品川3丁目28品川区東大井1丁目9鮫洲駅一般国道357号0%367
15品川区東品川1丁目32品川区東品川3丁目28天王洲アイル駅 / 品川シーサイド駅一般国道357号0%1388
16品川区東品川品川区東品川1丁目3北品川駅日本橋芝浦大森線0%425

■分析方法、情報源

※自動車騒音常時監視2024をもとに分析。

②騒音の体感目安や基準値

騒音レベルはデシベル(db)という単位で示されます。それぞれの騒音レベルの体感値や、基準値は下記の通りです。

■騒音レベルと体感目安の対応

騒音レベル(dB)体感レベル具体例
20 dB非常に静か木の葉のふれあう音
30 dB静かな住宅地深夜の郊外
40 dB静かな室内図書館
50 dB普通の静けさ静かな事務所
60 dBややうるさい普通の会話
65 dB生活騒音レベル幹線道路沿い住宅
70 dBかなりうるさい交通量の多い道路
75 dB強い騒音幹線道路の歩道
80 dB非常にうるさい電車通過時
90 dB耳が疲れる工場・大型車
100 dB長時間は危険電車ガード下
110 dB短時間でも危険クラクション
120 dB痛みを感じるジェット機近距離

■環境基準

環境基準は、地域の類型及び時間の区分ごとに次表の基準値の欄に掲げるとおりとし、各類型を当てはめる地域は、都道府県知事(市の区域内の地域については、市長。)が指定する。

地域の類型基準値
昼間夜間
AA50デシベル以下40デシベル以下
A及びB55デシベル以下45デシベル以下
60デシベル以下50デシベル以下

ただし、次表に掲げる地域に該当する地域(以下「道路に面する地域」という。)については、上表によらず次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。

地域の区分基準値
昼間夜間
A地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域60デシベル以下55デシベル以下
B地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域及び
C地域のうち車線を有する道路に面する地域
65デシベル以下60デシベル以下

備考 車線とは、1縦列の自動車が安全かつ円滑に走行するために必要な一定の幅員を有する帯状の車道部分をいう。この場合において、幹線交通を担う道路に近接する空間については、上表にかかわらず、特例として次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。

基準値
昼間夜間
70デシベル以下65デシベル以下
備考
個別の住居等において騒音の影響を受けやすい面の窓を主として閉めた生活が営まれていると認められるときは、屋内へ透過する騒音に係る基準(昼間にあっては45デシベル以下、夜間にあっては40デシベル以下)によることができる。

※出典:東京都環境局

③ 表に記載の騒音基準超過率が高い=その地域の住居がすべてうるさいわけではない

道路交通騒音の測定データは、地域の騒音環境を把握するうえで非常に参考になる情報です。しかし、表に掲載されている騒音レベルが高いからといって、その地域にあるすべての住居が必ずしも「うるさい」わけではありません。実際の住環境の騒音は、多くの要因によって大きく変化します。

日々騒音は変化する

道路交通騒音は常に一定ではありません。時間帯や曜日、交通量、天候などによって大きく変動します。例えば、

  • 通勤時間帯は交通量が増えるため騒音が大きくなる
  • 夜間は交通量が減り比較的静かになる
  • 雨の日は路面とタイヤの摩擦音が大きくなる

など、同じ場所でも騒音環境は日々変化しています。今回示した測定データはあくまでのその測定期間のデータである点に留意が必要です。

騒音発生源から離れれば騒音値は下がる

騒音は、発生源から距離が離れるほど減衰します。例えば幹線道路の場合でも、

  • 道路沿いの建物
  • 一本奥に入った住宅
  • さらに奥の住宅地

では、体感できる騒音レベルが大きく異なることがあります。また、

  • 建物が遮音壁のような役割を果たす
  • 高低差がある
  • 周囲に別の建物がある

といった要素でも騒音は変化します。

同じ住所のマンションでも階数や窓の向きで大きく変わる

同じマンションでも、住戸によって騒音環境は大きく異なります。例えば次のような違いがあります。

窓の向き

  • 道路側の住戸 → 騒音が入りやすい
  • 中庭側の住戸 → 比較的静かなケースが多い

階数

  • 低層階 → 車両音が聞こえやすい
  • 高層階 → 交通音が遠くまで届くケースもある

このように、同じマンションでも住戸ごとに騒音環境は大きく異なります。

同じ部屋でも建物構造やサッシ性能で騒音は変わる

室内で聞こえる騒音は、建物の性能によっても大きく変化します。例えば次のような要素があります。

建物構造

  • 鉄筋コンクリート造
  • 鉄骨造
  • 木造

窓サッシ

  • 単板ガラス
  • ペアガラス
  • 防音サッシ

特に窓は騒音の侵入経路になりやすいため、サッシ性能によって体感騒音が大きく変わることがあります。

騒音問題は道路騒音だけではない

住まいの騒音問題は、道路交通騒音だけに限りません。例えば次のような騒音源もあります。

  • 上階からの生活音
  • 隣室からの音
  • 鉄道騒音
  • 航空機騒音
  • 商業施設や店舗の音
  • 工場・事業所の音

つまり、道路騒音のデータだけでは住まいの騒音環境を完全に判断することはできません。このように本記事でお示しした騒音はあくまでのその地域の騒音の一側面を表しているに過ぎないということです。


④ 騒音は個別性が高い問題だから、個別の住居での調査が有効

住まいの騒音問題の大きな特徴は、個別性が非常に高いことです。同じ地域でも

  • 建物
  • 住戸
  • 階数
  • 窓の向き

などによって、騒音環境は大きく変わります。そのため、騒音リスクを正確に把握するには「その住戸で実際に調査・評価すること」が最も確実です。このような課題・ニーズにこたえるため、当社では住まいの騒音リスク診断サービスを提供しています。


⑤ 住まいの騒音リスク評価なら当社にお任せください。無料でリスク評価いたします。

当社では、住まいの騒音リスクを重視した不動産選びをサポートしています。

一般的な不動産情報では、

  • 価格
  • 駅距離
  • 築年数

などが中心ですが、「騒音環境」については十分に説明されないケースも少なくありません。

しかし実際には、騒音は住み心地を大きく左右する重要な要素です。当社では、騒音の専門家として、様々な観点から住まいの騒音リスクを評価するサービスを提供しています。

当社の騒音リスク評価の方法については>>こちらのページで説明しています(マンションの騒音リスクの調査方法

「静かな住環境の住まいを探したい」
「購入前に騒音リスクを確認したい」

という方は、お気軽にご相談ください。住まい選びで後悔しないために、
しずか不動産が騒音リスクの確認をサポートします。

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